本「揺れる子どもの心と発達」高垣忠一郎著一昨日の「全国の集い」での基調講演の講師である、高垣忠一郎氏の著作。高垣先生の講演にとても共感し、会場で図書販売していたので、購入してきた(ついでにサインもいただいた)。 高垣先生は立命館大学大学院で、臨床心理やカウンセリング論を教えている。 特に「登校拒否の子どもやその親のカウンセリング活動を通じて、 今日の社会における子どもとりわけ思春期の子どもの心の発達と病理について研究している」方である。 さて、今日はその本を読もうとページを開いた。 最初に書かれていたのが、「子どもを二つの目でとらえる」ことの大切さ。 それは「やさしい目(共感的に理解する目)」と、 「厳しい目(評価的に理解する目)」だという。 左右の目で見たときに、世界が奥行きを持って見えてくると同様、 上記の二つの目で見てこそ、 子どもが奥行きを持って見えてくるということである。 ・・・とても、納得・・・ 最近の子ども達を見るとき、私達大人はこの両方の目を持っているだろうか。 ともすれば評価的な目でだけ見てはいないだろうか。 反対に、共感的に見るあまりに、 肝心な大切なことを見落としてはいないだろうか。 利き手があるように、目にも「利き目」があるそうである。 さて、私が子ども達(あるいは人)を見るときの利き目はどっちだろう。 両方の目をしっかり使って、バランスよく物事を見たいものだと思う。 この本は、子どものことを考えるのに、さまざまなヒントを与えてくれるような気がする。 2005年01月06日 |